「リトルモア地下」で中野正貴さん写真展-80年代アメリカをとらえる

写真集「MY LOST AMERICA」(リトルモア刊)より © Masataka Nakano

写真集「MY LOST AMERICA」(リトルモア刊)より © Masataka Nakano

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 出版社リトルモアが手がける地下ギャラリー「リトルモア地下」(渋谷区千駄ヶ谷3、TEL 03-3401-1042)は11月13日より、東京の無人風景をとらえた写真集「TOKYO NOBODY」などの作品で知られる写真家、中野正貴さんの個展を開催する。

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 中野さんは1955年福岡県生まれ、1956年から東京に在住。武蔵野美術大学・造形学部視覚伝達デザイン科を卒業後、写真家の秋元茂さんに師事し、1980年にフリーの写真家として独立した。以来、雑誌のカバーや広告などで活躍し、鋭い感性で把握する写真表現に定評がある。東京の「無人」の瞬間を10年以上の歳月をかけて撮影した写真集「TOKYO NOBODY」(2000年、リトルモア刊)がベストセラーとなり、同作で日本写真協会賞新人賞を受賞。2005年の写真集「東京窓景」(河出書房新社刊)では、第30回木村伊兵衛写真賞も受賞した。

 13日から始まる個展は、このほどリトルモアから発売された写真集「MY LOST AMERICA」(3,675円)の出版記念展となるもの。写真集には、中野さんが1980年代を中心にニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ各所で捉えた風景と「都市生活者」たちの表情が収められ、2000年以降発表した2つの写真集の原点を思わせる作品となっている。

 会場では「MY LOST AMERICA 1」と題し、同作の中から大判サイズにプリントした19点を展示。会場での写真集購入者にはオリジナルポスターを進呈するほか、同22日には本のデザインを担当したアートディレクター立花文穂さんと中野さんによるトークイベントも開催する。青山のギャラリー「ART UNLIMITED」(港区南青山6、TEL 03-6805-5280)では同16日より、写真展「MY LOST AMERICA 2」を同時開催。

 入場料は200円。12月2日まで。

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