Q&Aサイト「OKWave」を運営するオウケイウェイヴ(渋谷区恵比寿1)は米国でのサービス開始に向けて、11月をめどに米国内に現地法人を開設すると発表した。
現地では新子会社を設立し、世界のインターネット人口の45%を抱えるとされる英語圏でのシェア獲得を目指すほか、米国進出を機に今後国外での事業展開に本格着手する構え。米国では「検索エンジンでカバーできないQ&Aサービスへの注目度が高まっている」(同社)として、米国市場向けQ&Aサービスの立ち上げを急ぐ。
子会社は「OKWave Inc.」。資本金は100万ドルで、オウケイウェイヴが98%、他経営陣が2%をそれぞれ出資する。カリフォルニア州を拠点に、Q&A事業の展開に向けた研究開発と米国での英語版サービス開始に向けて動き出す。
オウケイウェイヴでは2010年までに10カ国語、100カ国でのサービス開始を目指すとともに、今後他国間や異なる言語などで質問回答者をセグメントすることで、既存のQ&Aサービスにはなかった有料サービスの開発にも注力していきたい考え。同社は現在中国でも現地の企業と提携し、「OKWave」(中国語版)の立ち上げ準備を進めている。
Q&Aサイト「OKWave」は2000年1月にオープン。会員ユーザーからの質問に別の会員ユーザーが回答する参加型Q&Aサービスで90万人以上の会員を持つほか、これまでの投稿Q&Aコンテンツ数は1,300万件以上に上る。オウケイウェイヴは2006年6月に名証セントレックスに上場した。