東ハトは10月16日、外苑前の地下バー「北青山サロン」(港区北青山2)で人気スナック「暴君ハバネロ」のユニークな新作発表会を行った。
唐辛子「ハバネロ」を使った「激辛ポテトスナック」として2003年に発売された暴君ハバネロは、うま辛さと唐辛子の暴君キャラクターで人気を集め、今年で発売4周年を迎える。新商品は、辛さが2倍になった「超暴君ハバネロ 辛さ2.0倍」と、今年に入り世界一辛いとギネス認定された唐辛子「Bhut Jolokia(バフット・ジョロキア)」を使った「大魔王ジョロキア」。
同社は新作発表にあたり「史上最狂最悪の新商品発表会」と題し、「過激で辛口」な演出のユニークなイベントを開催。集まった関係者や報道陣も、お化け屋敷風の演出の中で次々と披露される仕掛けを楽しんだ。また、この日は暴君ハバネロシリーズ初のスープとしてサントリーから発売される「暴君ハバネロの旨スープ」も併せて発表。サントリーと東ハトの社員が、自ら特殊メークの本格的な「仮装」に挑む異例の発表会となった。
ユニークな演出はまず、バーのエントランスから始まった。真っ赤なローブに身を包み大きな杖を持った「老婆」に促され地下のバーに下ると、店内は限られた照明のみで真っ暗。足元もおぼつかないまま「お化け」に扮したスタッフの前で記帳を済ませ、続いてテーブル席に座り、商品を試食していく。
参加者が度肝を抜かれたのは、ため口、暴言接客で知られる「ツンデレカフェ」風の過激演出。「早くしろよ」と罵倒される中、各商品のブースをまわり、最後には世界一辛い「バフット・ジョロキア」粉末入りのドリンクがテーブルに。咳き込むほどの辛さに記者が「辛い」と言えば、人形かと思われた唐辛子キャラクターが突然「辛いかぁ~!」と大声で襲いかかってくるなど、最後まで「過激」な演出が続いた。
会場で取材に応じた東ハト執行役員マーケティング部・丸山和浩本部長は「(新商品に使われている)バフット・ジョロキアは『幽霊』の唐辛子という意味がある」と、今回幽霊屋敷風の演出を仕掛けた理由を明かしてくれた。「暴君ハバネロも、若い男性を中心に口コミで人気が広まった。今回もそうなれば」と話す。一方、同時期に缶入りハバネロスープを売り出すサントリーの食品カンパニー食品事業部・木村穣介部長も「おいしいスープができた。食べ物にも合うので若者の軽食の『お供』にもぴったりなのではないか」と自信を見せる。
今回の「過激」イベントには、著名ブロガー約20人も招いた。今後は10月下旬から11月にかけて順次発売される3商品の販促活動として、新キャラ「大魔王ジョロキア」と暴君ハバネロとの対戦ゲームを携帯サイト上で公開。ネット上でも口コミを広げていく狙いだ。
スナック「超暴君ハバネロ 辛さ2.0倍」「大魔王ジョロキア」はともに、10月29日より全国のコンビニエンスストアで販売を開始する。予想販売価格は100円前後。11月6日発売のサントリー「暴君ハバネロの旨スープ」(190グラム缶、希望小売価格=120円)は、自動販売機でも販売予定。