オウケイウェイヴ(渋谷区恵比寿1)は10月3日、楽天(港区)と資本・業務提携すると発表した。Q&Aサイト「OKWave」の広告面での協業、楽天グループサイトへのQ&A機能導入などでシナジー効果を見込み、両社サイトの利用者拡大や広告収入増加につなげる。
楽天は現在、オウケイウェイヴに9.26%(6,650株)を出資しているが、今月10日と19日にそれぞれ実施する株式譲渡と新株発行の引き渡しで、保有率を20.89%(15,950株)まで引き上げる。取得価格は総計約5億9,700万円。株主ではオウケイウェイヴ兼元謙任社長(32.42%)に次ぐ第2位株主となり、オウケイウェイヴは楽天の持分法適用関連会社となる予定。
提携により、楽天はOKWave向けの広告商品を共同開発、楽天サイト上で販売するほか、OKWaveのQ&A運用ノウハウを活用し、ECサイトなどで情報提供の機能強化を図る。一方のオウケイウェイヴは、楽天グループが抱える会員約3,800万人に積極的なアプローチを行い、OKWaveの基盤を強化したい考え。
楽天は、オウケイウェイヴが有限会社から株式会社に組織変更した2000年(旧社名は「オーケイウェブ」)の6月、同社に資本参加。業務面での提携では今年7月にポータル「インフォシーク」でQ&Aサービスを開始している。