シドニー市内に3店舗を展開し、オリジナルパンケーキなどの朝食メニューで知られるオーストラリアの人気店「bills(ビルズ)」の期間限定カフェが10月2日、代官山にオープンする。
ビルズは1993年、シドニー郊外のダーリングハーストに1号店を開業。メルボルン出身のオーナーシェフ、ビル・グレンジャーさんが作る素材を生かした「シンプル」な料理が人気を集め、1996年に2号店、2005年には専属バンドを起用した新スタイルの3号店を、それぞれオープンしている。
料理本なども出版するグレンジャーさんの活動は、英BBCなどの放送局でも番組として取り上げられ、日本語版は現在WOWOWで放映中。来年3月には、鎌倉・七里ケ浜に日本1号店の出店も計画しており、限定カフェはそのプロモーションも兼ねたものだという。
オープンするのは、代官山駅ビル1階の「サイン代官山」(渋谷区代官山町、TEL 03-3780-9570)内。会期中の1カ月間は、外観シールドやテーブルに置くコースターなど店舗の一部を衣替えし、シドニー市内の本店でも人気の「定番メニュー」を期間限定で提供する。カフェ「サイン」を運営するトランジットジェネラルオフィス(目黒区)、オーストラリア政府観光局などが協力した。
オープン前日に行われた内覧会では、来日したグレンジャーさん自らがスクランブルエッグやパンケーキを調理。「同伴」で登場した3人の娘とともに作り方のポイントやおいしさに対するこだわりなどのエピソードを披露し、店をPRした。
「有機栽培のフリーレンジ卵を使ったスクランブルエッグ グラブラックスサーモン、トースト」(1,000円)は代表メニューの1つ。卵と生クリーム、塩、バターのみのシンプルな材料で焼き上げたスクランブルエッグは、「フリーレンジ(放し飼いで育てた)卵と、たっぷりの生クリーム、 焼き方は混ぜすぎずに素材の味を生かすのがポイント」(グレンジャーさん)。
同じくグレンジャーさん自らが調理し振る舞った「リコッタパンケーキ バナナとハニーコームバター」(1,200円)は、リコッタチーズとベーキングパウダー、泡立てたメレンゲでふわふわとした食感を出した人気メニュー。手製の「ハニーコームバター」はパリパリとしたはちみつ入りのバターで、ふんわりとしたパンケーキとも相性がいい。同メニューは米俳優のレオナルド・ディカプリオさんも大ファンだという。
店舗ではほかにも、「スイートコーンフリッター ローストトマト、ほうれん草、ベーコン」(1,350円)、「和牛バーガー ズッキーニピクルス、フレンチフライ」(1,600円)、「サーモンのソテーとグレープフルーツのサラダ」(1,300円)などのメニューを提供。フードのほかに、オペラハウスをイメージしたスイーツ「パブロバ ストロベリー&生クリーム」(800円)、「ローズウォーター入りレモネード」(700円)なども提供する。
同店の運営は、大塚チルド食品(千代田区)の新製品ヨーグルト「野菜の戦士」(9月18日発売)がサポート。全メニューには同品がサービスとして付く。店舗では通常のカフェメニューも提供する。営業時間は11時~23時(ブランチメニュー=11時~14時、グランドメニュー=14時~22時)。