ファッションブランド「IZREEL(イズリール)」は9月14日夜、ラフォーレミュージアム原宿(渋谷区神宮前1)で初のランウェイショーを開き、東京のストリートを感じさせる力強いコレクションを披露した。
2003年秋冬シーズンにスタートしたIZREELは、東京、ミラノに拠点を置きながら主にメンズ商品を展開。大手アパレルメーカー出身の高倉一浩さんがデザイン・ディレクションを手がけ、ストリート感覚に欧州テイストを取り入れた「TOKYOラグジュアリー・ストリート」スタイルを提案してきた。
8月下旬、東京発・日本ファッション・ウィーク(JFW)で幕を開けた2008年春夏シーズンの東京コレクション・ウィークで、初のランウェイショーを開くことを決めた。「『世界』に挑戦するために必要だと感じはじめ、ついに実現できた」(高倉さん)という今回のショーでは、報道陣をはじめ400人近い観客が見守る中、ビビットな色使いやプリント、シルエットの整ったジャケットやテーラードスタイルなどで、東京の「リアルクローズ」を表現した。
ショーは、稲妻プリントをあしらったビビットピンクのインナーに細身のテーラードジャケット、ビンテージ加工デニムを合わせたルックでスタート。小物には大ぶりのネックレスやポップカラーのニット帽を合わせ、着やすそうなアイテムを並べた。デニムは細身のインディゴタイプや、つや感のあるブラックデニム、パンク調のポイントをあしらったものなど、デザインも多彩。ショー前半にはチェックやカモフラージュ柄などのカジュアルなカーゴパンツも多く見られた。
合わせたトップスは、真っ赤なサマーニットやポップモチーフのタンクトップ、ラフなポロシャツなど。春夏らしいカジュアルなスタイルを披露する一方で、後半にはライダースにブーツ、セットアップのスーツなど重厚感のあるスタイルも披露した。今回のテーマは、80年代後半の「チーム」に象徴されるストリートカルチャー。ナイトクラブなどで見られた「パワフル」なファッションを、現代モードに落とし込んだという。
ショーの終盤、ランウェイに登場した参加モデル40人は、会場のラフォーレミュージアムを抜け出し、ラフォーレ原宿のメーンエントランスで集合写真を撮るハプニングも。原宿の「ストリート」で一斉に記念撮影を行い、初のランウェイショーの最後を飾った。
IZREELは現在、2005年9月にオープンした旗艦店「IZREEL Tokyo」(神宮前2、TEL 03-5772-1920)をはじめ、ラフォーレ原宿2階にも店舗を構える。