着物や風呂敷、和傘など「京都」の伝統工芸品や和雑貨を女性的な視点で捉え、一堂に紹介する大規模展「キュートな、キョート大集合。京都スーベニイルコレクション 『KYOTO DEPARTMENT』」が9月8日、渋谷パルコミュージアム（渋谷パルコ・パート3・7階、TEL 03-3477-5873）で始まる。

　伝統工芸品などに込められた「思い」やデザイン性の高さなど、観光地としての京都ではなく、女性の視点で見る「キュートな京都」に焦点を当てた企画展。会場には京都の老舗店や有名店の商品を一堂に並べ、アーティストと老舗店の限定コラボレート商品なども販売する。

　会場内「京都スーベニイルコレクション」では、老舗の和雑貨など29店の「スーベニイル（土産物）」を店ごと出展。和傘や照明を使ったインスタレーションも展開し、京都の「デザイン」を紹介する。参加するのは、「いちもく京乃雪」（化粧品）、「永楽屋細辻伊兵衛商店」（町家てぬぐい）、「京都ちどりや」（化粧品）、「OUSOU」（モダンデザイン地下足袋）、「ぴょんぴょん堂」（ぽち袋）など。

　京都の歴史を振り返る区画では、約150年前の友禅着物の見本帳や、明治時代の手ぬぐいなどを展示。昭和初期のお菓子型、舞妓の名刺など、各店の協力により貴重な資料も特別展示する。

　コラボレート商品は、京友禅450年の老舗「千總（ちそう）」の友禅着物。京都出身の人気DJ「ファンタスティック プラスティック マシーン」の田中知之さんと、同じく京都で結成されたデザイングループ「グルーヴィジョンズ」が参加し、オリジナルの手描き友禅をデザインした。会場では着物の展示に加え、3者コラボレートの風呂敷「FPM＆GRV×CHISO」（7,245円）も発売する。

　会期中は、出展店舗の新作や限定商品なども多数登場予定。2万円以上の購入客には先着で展覧会限定トートバッグを進呈する。写真家・川内倫子さんらが参加し京都の魅力を収めた図録「京都、らうらうじ　きれいなもの。かわいいもの。きもちいいもの。」（1,800円、コトコト刊）は、同展と連動した内容。全国書店のほか、会場でも販売を行う。

　入場料は一般＝300円、学生＝200円ほか。9月24日まで。

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