原宿のアートスペース「ラップネットシップ」(渋谷区神宮前1、TEL 03-5411-3330)で8月21日、ロシア製カメラ「ホルガ」などのトイカメラを一堂に集めた展示販売イベント「マジカルカメラツアー」が始まった。
90年代後半、ロシアのコンパクトカメラ「ロモ」をいち早く日本に持ち込んだ大森秀樹さんが代表を務める「SUPERHEADZ(スーパーヘッズ)」(本社=パワーショベル、猿楽町)が主催する恒例企画。単純な構造やプラスチックレンズで写真に独特な「味」が出るホルガをはじめ、動物風デザインのイキモノシリーズ、連写カメラなど大人でも楽しめるカメラが集合。ビンテージ品や一点物なども取り扱う。
新作として登場するのは、50年代から60年代にかけて流行したハーフサイズカメラの現代版「ゴールデンハーフ」(5,040円)と、透明のフロントカバーに好きな台紙を入れてデザインを遊べる「キセカエカメラ」(2,625円)。会場では、パワーショベルがドイツ企業と提携し日本総代理店を務めるフィルムブランド「AGFA」の商品も先行販売する。
AGFA PHOTOは米コダックと並ぶ欧州最大のフィルムメーカー。色濃い発色と柔らかなグラデーションの風合いが楽しめるフィルムにファンも多かったが、デジタル化が進む中2005年に倒産、復活が待たれていた。パワーショベルは今後も日本代理店を務めるかたわら、独自に再生産を進めていくという。
会場にはほかに、ロモやリコーのコレクターズカメラも。1点物はヨーロッパで仕入れたビンテージが中心。会期中はファッション誌で活躍する女性モデルがトイカメラで撮影した作品を紹介する展示企画「ノーフォトグラファーズ♯0001」も開催。入場無料。9月2日まで。