渋谷・ココチビル(渋谷区渋谷1)のミニシアター「アミューズCQN」(TEL 03-5468-5551)では8月4日より、バンド「ニルヴァーナ」のボーカルで、27歳の若さで死去したカート・コバーンの貴重なインタビュー映像で綴るドキュメンタリー「カート・コバーン アバウト・ア・サン」(配給=ショウゲート)をロードショー公開している。
80年代~90年代のグランジ・ブームを牽引し、事実上の解散から10年以上経った現在も世界的に支持を集めるニルヴァーナ。フロントマンとして才能を咲かせたカート・コバーンが自ら選んだ死には「謎」も多く、1994年の死後も生前のポーレートやインタビューなどを収めた著書や映像作品の発表が後を絶たない。
同作では、著書「病んだ魂」(原題=Come As You Are:The Story Of NIRVANA、ロッキング・オン刊)の作者で知られ、カートが生前最も信頼した音楽ジャーナリストの一人、マイケル・アゼラッドさんの取材テープをもとに、カートの「生きた軌跡」をたどる。
シアトルの自宅キッチンで自らの言葉で語られた肉声はおよそ25時間にも及び、バイト先だったリゾートホテルや生前暮らした家などの映像を交えながら、ステージやスキャンダルで脚光を浴びた側面とは違う「一人の人間」としてのカートを浮かび上がらせる。監督はミュージックビデオなどのプロデュースに携わるAJ・シュナックさん。今後全国でも順次公開予定。