KDDIは7月31日、「INFOBAR」「MEDIA SKIN」などの先鋭的なデザインを輩出してきたプロジェクト「au design project(デザインプロジェクト)」の新デザインを発表する。
同社の直営施設「KDDIデザイニングスタジオ」(渋谷区神宮前4、TEL 0077-7067)で同日より展示を始める「ケータイがケータイし忘れていたもの展」で、異なる2つの新コンセプトモデルの全容を明らかにする。
各デザインを担当するのは、大手メーカーの広告制作やCDジャケットのアートワークなどで活躍する森本千絵さん(goen代表)と、「ウルトラテクノロジスト集団」として知られるチームラボ(文京区)。いずれも従来の「プロダクトデザイン」を離れ、「インターフェースデザイン」にフォーカスしたデザインになるという。
森本さんは、博報堂などを経て今年独立。これまでに手がけた仕事は、日産自動車「NOTE」、キリンビール「8月のキリン」「小麦」など。広告制作をはじめ、最近ではMr.Chirdrenの最新アルバム「HOME」のアートワークや、音楽プロデューサー小林武史さん率いる非営利団体「ap bank」の複合ショップ「kurkku」(神宮前2)のアートディレクションなども手がけている。
一方のチームラボは、産経新聞社のニュースポータル「「iza(イザ!)」の設計・開発を手がけたウェブデザインを中心とする制作会社。コンセプトモデルについては「現時点で非公開」としながらも、開発したインターフェースについて「日本からしか出ないような、世界に届くような革新」(同社・猪子寿之社長)とコメントしている。
会期中は、昨年発表されたコンセプトモデル「Trilogy(トリロジー)」のデザインを2人のクリエーターと共同開発した坂井直樹さん(ウォーターデザインスコープ代表)と、チームラボ・猪子社長のトークショー(同31日)も開催。森本さんは歌手の坂本美雨さんらとともに8月8日のトークイベントに参加する。
展示会場は同館1階。入場無料。9月2日まで。