原宿「ラップネットシップ」(渋谷区神宮前1、TEL 03-5411-3330)で7月18日より、日本の「ロック史」を記録に収めた写真集「日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK」(ぴあ刊)の出版記念展が開催される。
70年代から90年代にかけて邦楽にロックが「定着」した時代、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」や「ザ・ブルーハーツ」など、ロック史に名を残したミュージシャンの傍らには、その肖像や軌跡を追う写真家の姿があった。
ぴあ創刊35周年を記念して発刊される同著では、日本ロックの歩みとともに頭角を現した写真家8人の記録を通して当時を振り返る。参加写真家は、ロックフィルムの第一人者で海外での評価も高い井出情児さん、YMOやデビッド・ボウイなどの音楽写真のほか広告やCM制作も手がける鋤田正義さん、タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE」のキャンペーンフォトなどで知られる平間至さんら。
掲載アーティストも幅広く、ムッシュかまやつさん、堺正章さんらが所属した「ザ・スパイダース」や、「伝説」のバンド「村八分」、「サザンオールスターズ」、「ユニコーン」などのグループや、矢沢永吉さん、忌野清志郎さん、コーネリアスほか、総勢約100組のアーティストが登場する。
原宿・ラップネットシップでは、各写真家がレコードジャケット用に撮影した作品やライブ写真、宣材・雑誌用のポートレート、ツアードキュメンタリーなど、掲載作品の中から「選りすぐり」(ぴあ)の作品を展示する。入場無料。8月9日まで。
「日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK」は7月28日に発売。収録写真数は約160点で価格は3,990円。アートディレクションは信藤三雄さん(コンテムポラリー・プロダクション)が担当した。