「リップサービス」などのヤングカジュアルブランドを展開するSPA(製造小売業)「ジョー・インターナショナル」(渋谷区円山町)は7月9日、同社と同子会社「Jiマックスコーポレート」の保有する主要6ブランドのアパレル事業を、投資ファンド「アドバンテッジパートナーズ」(千代田区、以下「AP」)に譲渡することで合意したと発表した。
1981年設立のジョー・インターナショナルは、ティーン誌の人気モデルらがディレクションを手がけるカジュアルブランドを中心に「109(マルキュー)系」ファッションを牽引。SHIBUYA109(道玄坂2)には現在、「リップサービス」「Jiマックス」「JSG」の3店舗が出店するほか、メンズの「ラガス」は109-2(神南1)のメンズフロアに直営店を持つ。
APの投資ファンドが出資する「AP10」を通じ、「リップサービス」「JSG」「ジュリアーノジュリ」「ラガス」(ジョー・インター運営)と、「Jiマックス」「JiマックスVIRGO」(Jiマックスコーポ)の6ブランドを譲渡する。投資金額は公開していないが、同11日付けの繊研新聞によると6ブランドの総事業規模は50億円程度という。
受け皿となるAP10は営業開始予定日の8月1日までに社名変更を行い、譲渡ブランドの店舗、取引関係、社員を移管する方針。ジョー・インターはこれにより「一層積極的な事業展開を図る」としている。アパレル事業と並び展開してきた外食事業は今後も存続するもよう。
APは、2005年にダイエーの再建に出資した投資ファンドとしても知られる。