7月中旬より、広域渋谷圏周辺のファッションビルやアパレル店舗の「トイレ」空間を活用したホラー映画のプロモーションが展開される。インターネット広告を手がけるNIKKO(渋谷区神宮前5)が企画した。
プロモーションを行うのは、8月公開のホラー映画「伝染歌(でんせんうた)」(配給=松竹)。入り口からミラー、個室内に至るまでトイレ全体に細工を仕掛け、QRコードから専用ページへアクセスを促す。ユニークな仕掛けで若者への口コミ効果を狙うという。
エントランスから続く足跡をたどり指定の個室に入ると、壁の「落書き」の先にある天井のQRコードにたどり付く仕組み。トイレットペーパーにも専用のメッセージをあしらい、流水音の擬音装置を押すと「呪い」の歌が流れる仕掛けも。各仕掛けについては施設やトイレの仕様に合わせて内容を変えるという。
都内ではすでに池袋、新宿でも同様の試みを展開しており、広域渋谷圏周辺では同20日前後からプロモーションを開始する。展開場所は、円山町のミニシアター「Q-AXシネマ」やセレクトショップ、カフェ、レストランなど約20店を予定。
各店に貼り出す映画のロゴ入りQRコードは、デザインQRコード「デザインQR」を開発・展開する「IT DeSign」(中央区)が制作した。映画「伝染歌」は、秋元康さん企画・原作。出演は、主演の松田龍平さんをはじめ、木村佳乃さん、伊勢谷優介さんら。秋元さんがプロデュースするアイドルユニット「AKB48」のメンバーも高校生役で出演する。8月より全国ロードショー公開。