レズビアンやゲイなどの「セクシャル・マイノリティー」をテーマにした世界中の映像作品が集まる「国際レズビアン&ゲイ映画祭」が今年も、7月12日より「スパイラルホール」(港区南青山5、TEL 03-3498-1171)を中心に開催される。
セクシャル・マイノリティーを題材に扱う映画祭の中ではアジア最大規模となる同祭は、今年で16回目を迎える。例年6千人以上を動員し、人気プログラムでは立ち見客も出るなど年々注目が高まっている。今年は「LOVE」をテーマに、米国やイスラエル、台湾など、世界の恋愛映画37作品(計22プログラム)を上映する。
オープニング作品は、整形外科の事務として働くレズビアン女性の変化を疾走感ある演出で描く「ちっちゃなパイパイ大作戦」(アメリカ、2007年、ジェイミー監督)。話題作ではミュージックビデオなどの短編でも注目を集める陳正道監督の「花蓮の夏」(台湾、2006年)が決定した。両作品は、監督やキャスト陣らも上映に伴い来日し、それぞれオープニングとフィナーレに華を添えるという。
欧米からは、イスラエルの若者を中心に宗教や人種、紛争などのキーワードを盛り込んだ「バブル」(イスラエル、2006年、エイタン・フォックス監督)をはじめ、ゲイ少年たちの青春恋愛模様を描くコメディー「お願い!チェリーボーイズ」(アメリカ、2006年、トッド・スティーブンス監督)が日本初登場。ニューヨークに住むゲイが主人公の「ハッテン☆サマー」(アメリカ、2007年、キャスパー・アンドレアス監督)は、2005年同映画祭で上映された作品の続編。
日本作品では、吉井怜さん、今宿麻美さんが主演し、小泉今日子さんら個性派も出演する「ラブ マイ ライフ」(2006年、川野浩司監督)や、これまでにもゲイを題材にした作品に多数出演してきた斎藤工さん主演の「スキトモ~スペシャル・エディション~」(2006年、三原光尋監督)などがエントリー。上川伸廣監督の「私が私であるために」(2006年)は、昨年日本テレビで放映されたドラマをノーカット版で上映する。
最終日には、日本公募作品として一般公募から選ばれた4作品も上映。今年は劇映画やアートアニメなどの個性的な作品が集まった。会期中は話題作などでゲストらによるトークイベントも多数企画している。上映会場はスパイラルホールと東京ウィメンズプラザホール(渋谷区神宮前5、TEL 03-5467-1711)。
チケットは、1 回券(日時指定)=1,300円(前売り)・1,500円(当日)、4回券=4,800円(当日券なし)ほか。7月16日まで。