フランス在住、日本人「切り絵」作家の金賞受賞作を展示

「カロス」(蒼山日菜、2007年)。蒼山さんの作品はその緻密さから「レース」に例えられることもある

「カロス」(蒼山日菜、2007年)。蒼山さんの作品はその緻密さから「レース」に例えられることもある

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 代官山のギャラリー「アートラッシュ」(渋谷区恵比寿西2)は7月4日より、はさみ1本で仕上げる繊細な「切り絵」がフランスなどで高い評価を得ている日本人アーティスト、蒼山日菜さんの作品を展示している。

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 10年前からフランスに拠点を置く蒼山さんは、緻密(ちみつ)で繊細な作品が現地で「レースのよう」と絶賛されるなど、気鋭の切り絵画家。昨年の受賞に続き、今年はカンヌ国際展覧会でも金賞を受賞。10月にはWTO(世界貿易機関)ジュネーブ本部で招待個展も決まっている。

 同ギャラリーでは、自主企画のグループ展ですでに蒼山さんの参加が決定していたが、今年に入ってからのフランスでの相次ぐ受賞を受けて、急遽展示作品を受賞作に切り替えた。展示するのは、馬車を描いた「カロス」など、いずれも2007年に発表された5~6作品。

 作品はすべて1枚絵で切れ目がなく、その細かさは「実際に見ると驚くほど」(同ギャラリーオーナーの鈴木則子さん)だという。会期中は蒼山さんの作品のほかに、フォトグラファーやアクセサリーデザイナー、人形作家ら7人の作品も同時に展示する。

 入場無料。7月16日まで(火曜定休)。

アートラッシュ

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