東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)は6月30日より、戦後の「昭和」史を4シリーズに分けて振り返る自主企画「『昭和』写真の1945-1989」の第2部「ヒーロー・ヒロインの時代」を開催する。
戦後復興を目指す昭和20年代(1945~1955年)の作品を取り上げた1部に続き展示されるのは、昭和30年代~40年代にかけて活躍したスポーツ選手や俳優、政治家らを写した貴重な作品の数々。2万点を超える同館収蔵の作品の中から「ヒーロー・ヒロイン」のポートレートを選出した。
展示作品の中に登場するのは、舞台女優やシャンソン歌手として一世を風靡(ふうび)した越路吹雪や、松下電器の創業者・松下幸之助などの故人をはじめ、昭和40年代にモノクロフィルムで撮影された俳優、高倉健さんなど。
写真家では、代表作「シカゴ、シカゴ」などで知られ、80歳を超えた今も「現役」で活躍する石元泰博さんや、三島由紀夫のヌード写真など多くの前衛作品を発表してきた細江英公さん、女優や歌舞伎役者ら多くの著名人を被写体に収めてきた篠山紀信さんらが出品作家に名を連ねている。
会場は3階展示室。入場料は一般=500円、学生=400円ほか。8月19日まで(月曜休館)。