若手映画監督や現代美術家の会田誠さんなど、個性豊かな面々が制作した意欲作を集めた自主上映イベント「ガンダーラ映画祭」が6月18日より、渋谷のミニシアター「アップリンク・ファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で開催されている。
ガンダーラ映画祭は今年3月に下北沢と大阪・梅田で第1回を開催。若手監督や著名クリエーターら第一線で活躍するプロが手がける映像作品は、メジャー作品では見られない独特のユーモアやシニカルな視点を含むものも多く、オフシアター上映にも関わらず約1,000人を動員した。
第2回となる今回は「美しい国へ!」がテーマ。「リンダ リンダ リンダ」(2005年)などの代表作で知られ若手の中でも評価の高い山下敦弘監督や、沢尻エリカさん主演のホラー映画「オトシモノ」(2006年)を手がけた古澤健監督などによる全11作を上映する。
上映中の4プログラムのうち、「Aプログラム」「Bプログラム」ではそれぞれ3本の新作を上映。「パリ・テキサス・守口」(山下敦弘&向井康介監督)は山下監督によるセルフドキュメンタリー。美術家の岡田裕子さんは創作料理アート「愛憎弁当」を完成させるまでを記録したドキュメント「メイキング・オブ・愛憎弁当」(出演=会田誠)を撮り下ろした。
「Cプログラム」「Dプログラム」では、すでに発表された作品のうち「評価の高い」ものを中心に上映する。2003年のキリン主催アートコンテストにも入賞した「ワラッテイイトモ、」(KK監督)は、テレビ番組「笑っていいとも!」の映像をリミックスした話題作。会田誠さんは新作「会田誠のおたのしみ箱」を披露する。
会期中は監督や出演者らによるトークイベントも開催する。鑑賞料は1プログラム=1,000円(各回入れ替え制)。7月1日まで。第2回ガンダーラ映画祭は名古屋シネマテークでも同時開催(23日~29日)。