渋谷で仏映画巨匠フランソワ・トリュフォー監督の特集上映

「大人は判ってくれない」(1959年)より。©角川映画

「大人は判ってくれない」(1959年)より。©角川映画

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 渋谷区円山町の名画座「シネマヴェーラ渋谷」(TEL 03-3461-7703)は6月23日より、フランス映画界の巨匠、フランソワ・トリュフォー監督の特集上映を行う。

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 ジャン=リュック・ゴダールらと並び、60年代フランスで起きた映画ムーブメント「ヌーベル・バーグ」時代を代表する監督として知られるフランソワ・トリュフォーは、50年代末から80年代にかけて多くの作品を残し、1984年に他界。「古典的」「正統派」とも称される作品は、後の映画史にも大きな影響を与えた。特集上映では、初期から中期、晩年に至る代表作全14本を一挙に上映する。

 1959年に発表した「大人は判ってくれない」は、トリュフォーの幼少時代を描いた初の長編作品。全編モノクロで、自身の「分身」と言われる主人公アントワーヌ・ドワネルは、「ドワネルもの」と呼ばれ後の作品にも登場する。代表作の中でも人気の高い「突然炎のごとく」(1962年)は、主役として出演したジャンヌ・モローの出世作としても知られる。

 トリュフォーが映画で題材として一貫して取り上げ続けたのが「恋愛」。60年代から70年代にかけては、「柔らかい肌」(1964年)、「夜霧の恋人たち」(1968年)、「恋のエチュード」(1971年)など多くの恋愛映画が発表された。1970年作の「家庭」には結婚も果たし青年に成長した「ドワネル」が登場。晩年期の作品「終電車」(1980年)はナチス占領下のパリが舞台で、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。

 上映は1回につき2本立て(入れ替え無し)で、料金は一般=1,400円、会員・シニア=1,000円ほか。7月13日まで。

シネマヴェーラ渋谷

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