欧米やアジアなど世界各国の短編映画を紹介し、今年で9回目を迎える「ショートショート フィルムフェスティバル」が今年もラフォーレミュージアム原宿(渋谷区神宮前1、ラフォーレ原宿6階)をメーン会場に、6月25日から1週間にわたり開催される。
短いもので1分前後の作品から、25分(規定時間)の間で短編ストーリーを展開するものまで映像作家の個性が「凝縮」されるショートフィルム。同祭の日米実行委員会のもとに寄せられる公募作品は例年2,000点以上におよび、グランプリ受賞作は次年度の米アカデミー賞短編部門の選考対象にもノミネートされる。
メーンプログラムの「コンペティション」部門では、今年も審査を通過した約90作品を上映。会期中は、アジア地区の優れたショートフィルムを紹介する「ショートショート フィルムフェスティバルアジア」も同時開催する。今年は、メーン会場(ラフォーレミュージアム原宿)のほかに、渋谷の名画座「シネマヴェーラ渋谷」(円山町)もサテライト会場として参加する。
コンペティションは「インターナショナル」「アジア」「ジャパン」の3部門から各ノミネート作品を上映。最も作品数の多い海外部門は日本未公開の作品を中心に、約50作品を6つの上映プログラムに振り分けて上映。アジア部門は、すべて日本初上映の約30作品(4プログラム)。日本部門として登場するのは、若手も多く含まれる全18作品(3プログラム)。
特別プログラムでは、過去のアカデミー賞受賞作品を紹介する「アカデミープログラム」や、著名監督の初期作品を集めた「マエストロショートショート」などの恒例企画を今年も開催。今年の話題作は、「鉄コン筋クリート」など先鋭的な作品を輩出してきた「STUDIO4℃」が世界の気鋭クリエーターを集めて制作したオリジナルムービー「ジーニアス・パーティ」、栗山千明さん出演「天狗外伝」、映画「呪怨」の清水崇監督らが手がけたコメディー作品など。
1プログラム(当日)の鑑賞料は、一般=1,000円、学生=800円ほか。パスポート(全日程通し券)は10,000円。問い合わせは、同フェス事務局(TEL 03-5214-3005)まで。