6月1日、渋谷各所の街頭ポスターにマンガ「北斗の拳」の書き下ろしストーリーが掲出され、道行く人の話題をさらっている。センター街や井の頭通りなど計5カ所に掲出されたストーリーは全20ページにおよぶ連作で、街を順にまわると全容が分かる仕組みになっている。
マンガを掲出したのは、今年2月に新型車「クロスロード」を発表し、タレントの「しょこたん」こと中川翔子さんや外国人クリエーターらとのコラボレートで新車をアピールしているホンダ(本社=港区南青山2)。「クロス・ファクトリー」と名付けた一連のプロモーションでは、「クロス」から生まれる発見やクリエーションをテーマにさまざまな異業種とのコラボレーションを展開してきた。
新企画となる今回は、「北斗の拳」原作者の原哲夫さんをプロジェクトの「エンジニア」に迎え、渋谷の街を舞台に原さん書き下ろしの作品を掲出。各ポスターには順番が付けられ、順を追うごとに全容が明らかになる仕組み。ストーリーは「北斗の拳外伝」と題し、同マンガの登場人物「ユリア」を探す内容になっている。
現在ポスターが掲出されているのは、センター街「ファーストキッチン」前、「ABC-MART」横、井の頭通り「カラオケ館」前、スペイン坂下、「ZARA」向かい(以上、ストーリー順)の5カ所。ポスターにはマンガに加え、渋谷の地図と新車のプロモーションビジュアルも添えられている。
今回の企画でユニークなのは、「拳王軍の手が『シブヤ』に回っている」「おまえたち何やってんだ、この『シブヤ』で」など「シブヤ」の名称が随所に登場し、実際に街と連動している点。ポスターが掲出されたこの日は、女性よりも男性の若年層でポスターに見入る人が多かった。
全ストーリーの結末は同14日に「渋谷パルコ・パート1」(渋谷区宇田川町)に特設するイベントスペースで発表するという。