靴下・下着製造販売の福助(渋谷区神宮前6)は、自動車分野の大手商社・豊田通商(本社=名古屋市)と資本・業務提携したことを明らかにした。生産・物流面などで両社の協力関係を構築し、事業拡大を目指す。
豊田通商は今年4月にアパレル企画・販売のビスケーホールディングス(世田谷区)と資本・提携し同社の筆頭株主となるなど、非自動車関連の分野を強化しており、今回の資本提携もその一環。福助からは5月11日付けで発行済み株式23.2%に相当する7,000株を譲り受け、取締役1人を派遣する方針。
株式取得金額は明らかにしていないが、同14日付けの日本経済新聞によると取得金額は「50億円未満」。福助は今回の提携で、主力事業のレッグウエア、インナーウエア市場でシェア拡大を狙う。
福助は1882年(明治15年)、大阪・堺市で足袋の製造販売を行う「丸福」として創業。1990年に商標を「福助」とし全国展開を図るも2003年に倒産し、経営再建以降本社を渋谷区内へと移転した。再建後は「進化する老舗。福助」(2005年に変更)などを企業スローガンに事業を再編。昨年は人気モデル・蛯原友里さんらとのコラボレーションブランドを発表し話題を集めた。