タワーレコードのグループ会社で音楽配信事業を手がけるナップスタージャパン(渋谷区桜丘町)は4月23日、携帯電話向けの月額定額制(サブスクリプション)配信事業に参入することを明らかにした。NTTドコモが同日発表した「904i」シリーズ5機種に導入する定額配信サービス「うた・ホーダイ」に対応するもので、開始当初より約30万曲の「聴き放題」が可能となる。
昨年10月にサービスを開始したナップスタージャパンは、これまでPCサイト上で月額定額制を導入してきたが、携帯電話向けサービス(iモード、EZweb)はいずれも定額制に非対応。携帯電話上で楽曲を聴くためには、いったんPCにダウンロードした楽曲を対応端末に転送する必要があり、定額制の導入が待たれていた。
ドコモ904iシリーズ(D904i、F904i、N904i、P904i、SH904i)に導入される「うた・ホーダイ」は、月額定額料金で対応サイト内の楽曲を無制限に直接ダウンロードできる新サービス。ナップスターは今回、月額1,980円を支払うとPC上に加え対応端末にも楽曲が転送できる既存コース「ナップスター・トゥー・ゴー」の機能を拡張するかたちで、同サービスに参入する。
登録ユーザーは自動的に、PC・携帯電話双方からの直接ダウンロードが可能に。既存ユーザーも、うた・ホーダイ対応の端末を購入すれば、追加料金をかけずにPC、携帯電話両方のダウンロードを利用できるという。
PCからのダウンロードには現在、国内外300万曲以上の楽曲が対応しているが、携帯電話からは開始当初、人気楽曲を中心に30万曲をラインアップする。サービスでは、PC・携帯電話ともに同一アカントを使用するため、ライブラリー共有も可能。
発表された904iシリーズは、1台の端末で電話番号やメールアドレスなど2台分の機能を使い分けできる新機能や、一部の端末に対応する「直感ゲーム」なども目玉の一つ。同シリーズの発売時期は、機種別に5月から6月を予定している。