ファッション誌の撮影をはじめ写真集や広告、ポートレート作品などさまざまなフィールドで活躍する写真家、若木信吾さんが監督・脚本を手がけた映画「星影のワルツ」の先行レイトショーが4月21日より、渋谷・シネマライズ(渋谷区宇田川町)で始まる。
若木さんの実の祖父・琢次さんへの思いを綴(つづ)る長編作品。プロの写真家として15年以上のキャリアを持つ若木さんが初監督作品の「モデル」に選んだのは、若木さんが少年時代からポートレートを撮り続け、2004年に他界した祖父の琢次さん。琢次さんを写した作品は、これまでにも写真集「Takuji」(1999年)や「young tree」(2001年)などにも掲載され、若木さんの代表作として知られる。
琢次さんを演じるのは、かつて「いとしこいし」の愛称で親しまれた漫才師「夢路いとし・喜味こいし」の喜味こいしさん。映画では、若木さんをモデルにした主人公の青年が帰省先の静岡・浜松の実家で祖父と交流する様子などが描かれる。若木さんは作品の中で、自身が祖父に「してほしかったこと」を表現したかったという。
同作の公開に合わせ、渋谷エリアでは写真展などのプロモーションを各所で展開。4月16日からはタワーレコード渋谷店(神南1、TEL 03-3496-3661)7階タワーブックスとブックファースト渋谷店(宇田川町)で、映画のサントラや台本集、若木さんが手がける雑誌「youngtree press」などを販売。
青山ブックセンターHMV渋谷店(宇田川町、TEL 03-5428-1775)では同21日より、売り場内のギャラリースペースに映画ロケ地、浜松の風景を撮り下ろしたオリジナルプリントを展示する。映画衣装や琢次さん思い出の品、スチール写真などを展示する「星影のワルツ展」は同20日からアダム・エ・ロペ オム渋谷店(宇田川町、TEL 03-3476-2974)で開催。
先行レイトショーが始まるシネマライズでは初日の21日に、若木さん、主演の喜味こいしさんらが初日舞台挨拶を行う。シネマライズのレイトショーは27日までで、28日からは隣接する「ライズエックス」でロードショー公開が始まる。