セカンドライフ内で事業コンテスト-大賞は「紙芝居屋チェーン」

3D仮想都市「セカンドライフ」内のビジネスコンテストで結果発表(写真=授賞式の様子)

3D仮想都市「セカンドライフ」内のビジネスコンテストで結果発表(写真=授賞式の様子)

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 GMOインターネットのグループ企業「GMO Venture Partners」(GMO-VP)と「paperboy&co.」(ともに渋谷区桜丘町)がネット上の仮想世界「セカンドライフ」内で行っていたビジネス・デザインコンテストの受賞作品が3月14日に発表され、同日サイト内で「授賞式」が行われた。

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 コンテストはクリエーター支援を目的に先月14日からセカンドライフ内で募集を呼びかけていたもので、募集要項はともにセカンドライフ内での利用を視野に入れた「ビジネスプラン部門」と「クリエーティブ部門」の2部門。1カ月の応募期間で35作品のアイデアが寄せられたという。

 セカンドライフは、米国をはじめ各国でネット上の新たなコミュニケーションツールとして注目を集めるオンライン型3次元CG仮想世界で、ユーザーはバーチャル世界の中でデジタルボディー(アバター)を操り、買い物や他ユーザーとの会話など現実世界さながらの世界を楽しめるのが特徴。SNSなどのコミュニティーサイトと一線を画すのは、サイト内に「リンデン・ドル(L$)」と呼ばれる仮想通貨が存在し、土地の売買や企業単位での出店などビジネス戦略を視野に入れた利用法がある点。

 日本語版は今春中にも実装されるとみられているが、国内ではすでにトヨタや日産などの大手企業が出店、今年2月以降は、SNS大手ミクシィやブックオフ、PR会社のベクトルなどが相次いで出店を果たしている。こうした動きが活発化する中、GMO-VPとpaperboy&co.は2月からセカンドライフ内で支援事業「セカンドライフ・ファンド」をスタート。同事業の第1弾プロジェクトとして今回のコンテストを開催した。

 3月14日に発表された受賞作品は、セカンドライフ内で紙芝居舞台付き自転車や駄菓子などを含む「紙芝居屋セット」を販売し、土地や3D制作技術を持たないユーザーにビジネスツールを提供する紙芝居屋フランチャイズチェーン事業「紙芝居屋さん」(ビジネス部門大賞)など。大賞作品には150,000L$(各部門1組)、副賞には 50,000L$(各部門2組)がそれぞれ贈呈された。(1月29日付為替レートは100L$=約0.37$=約44.8円に相当)

 コンテスト会場となったセカンドライフ内「ペパボ島」ではこの日、受賞者らによる表彰式が行われたほか、表彰式の様子は動画共有サイト「YouTube」内でも放映中。

セカンドライフ

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