日本人写真家が捉えた革命後の「60年代キューバ」展

原宿で日本人写真家、近藤彰利さんが捉えた「60年代のキューバ」写真展Photographed by Kondo Akitoshi

原宿で日本人写真家、近藤彰利さんが捉えた「60年代のキューバ」写真展Photographed by Kondo Akitoshi

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 1963年、革命後のキューバに渡り当時の指導者チェ・ゲバラの希少なカラー写真を収めたことでも知られる日本人写真家、近藤彰利さんの写真展が3月16日から始まる。会場は原宿の複合コンセプトストア「TOKYO HIPSTERS CLUB(トーキョー・ヒップスターズ・クラブ)」(渋谷区神宮前6、TEL 03-5778-2081)。

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 大学中退後、1953年からフリーカメラマンとして活動を始めた近藤さんがキューパに出向いたのは、1963年キューバ革命3周年を記念した国際写真コンクールに入選し、同国に招待されたのがきっかけ。初めてキューバに渡った近藤さんは、同年6月にチェ・ゲバラの貴重なカラー写真を撮影することになる。

 近藤さんは、当時約1カ月ぶりに訪問先のソ連から帰国し、帰国報告演説を行ったカストロ首相に歩み寄ったチェ・ゲバラの様子をシャッターに収めた。同作は4年後の1967年にチェ・ゲバラが戦死したことで歴史的な記録となり、現在もサンタ・クララのゲバラ霊廟などで展示されているという。近藤さんはその後も8度にわたり同国を訪れ、写真やレポートで同国の社会主義が発展していく様子を日本に伝えてきた。

 同展では「60年代のキューバ」と題し、カラー、モノクロを含む写真36点を紹介。当時の日常風景を捉えた作品には、主産業だった砂糖の収穫を手伝う学生の様子や街角に立つ女性民兵の姿など、現在では見ることのできなくなった光景が写し出されている。

 3月17日には、同展を記念して近藤さんらによるトークイベントも開催する。入場無料。4月1日まで。

TOKYO HIPSTERS CLUB

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