東急電鉄(渋谷区南平台町)は2月26日より、「玉電」の名称で親しまれた旧玉川線の100周年記念事業の一環として、田園都市線の車体にゆかりの写真を掲出した記念列車を運行する。
渋谷駅と二子玉川駅(旧二子玉川園駅)を結ぶ鉄道路線として1907年に開通した「玉川線」は、首都高速道路の拡張などに伴い1969年5月に運行を廃止。その後1977年に運行を開始した新玉川線は、2000年に名称を「田園都市線」へと変更し、今年で開通30周年を迎える。
東急電鉄では世田谷線沿線の商店街、世田谷区民とともに100周年記念イベント実行委員会を組織し、昨年から記念事業に取り組んできた。田園都市線では、2月26日~8月31日の約半年間、通常ダイヤ内で記念列車を運行する。
車両形式8500系の記念列車の車体側面には、玉電開業当初に作られた木造列車のイラストや昭和40年代の沿線の写真、トンネル工事の完成写真など、玉電と新玉川線にちなんだ82点のイラストと写真を掲出する。記念車両は田園都市線のほか、東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線、日光線でも相互直通運行する。運行時刻は「毎日変わる」(同社)という。