渋谷「ヨシモト∞ホール」開業1周年で吉本興行が業績報告

吉本興業は、昨年3月に開業した渋谷「ヨシモト∞ホール」で1年の業績内容などを報告

吉本興業は、昨年3月に開業した渋谷「ヨシモト∞ホール」で1年の業績内容などを報告

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 吉本興業は2月22日、渋谷区宇田川町の無料ライブホール「ヨシモト∞(無限大)ホール」で記者会見を開き、今年3月で開業1周年を迎える同ホールの業績や今後の事業内容について説明を行った。

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 同社は昨年3月25日、スカイパーフェクTV(CS放送)の自社チャンネル「ヨシモトファンダンゴTV」(有料)内で放映する生放送番組「ヨシモト∞」の公開収録スタジオとして同ホールを開業。販促イベントなど企業向けの多目的スペースとしても施設を開放し、ホールを拠点にした「∞プロジェクト」を推進してきた。

 毎日16時~21時に年中無休で放送してきた生番組「ヨシモト∞」の累計観覧者数は、今年1月まででおよそ20万人。調査(同社調べ)によると、観覧者のうち約9割が女性で、年齢は20代が4割以上を占めたという。番組は、CS放送をはじめPC向けのブロードバンド放送や携帯サイトを通じて複数のメディアで配信。「消費者との『対話』を実感できた」(同社)という。

 開業後およそ1年間で、単体の販促イベントなども含め協賛した企業は約20社。大塚製薬(オロナミンC)、東京電力(SWITCH!)はともに年間を通じてホールのスポンサーを務めた。販促企画では、お笑い芸人「ハリセンボン」を起用したKDDI(au)のバレンタインキャンペーン、GEコンシューマー・ファイナンス(レイク)と共同で立ち上げたタイアップサイトの運営など、携帯コンテンツやウェブサイトを活用した「メディアミックス」も積極的に展開した。

 会見に参加した同社メディアリレーションズセンター・メディアリレーション部の北島誠司チーフプロデューサーは、「『∞プロジェクト』では、フリーペーパーの発行や自主企画のキャンペーンイベントなどでも企業の協賛を得てきた。ホールを観覧無料にすることで、若手芸人らの『口コミ』につなげていくことも重要」と説明。今後も「引き続き、企業やメディアとの『コラボレーション』を強化していく」と話した。

 同社は今年に入り、劇場・養成学校を併設した神保町の複合施設(小学館との共同プロジェクト、7月に開業予定)やマンガ雑誌「コミックヨシモト」(発行=ワニブックス)などの新規プロジェクトを相次いで発表。会見でこれらのプロジェクトについて説明を行った同メディアリレーションズセンターの竹中功センター長は「新しい取り組みを通じ、これまでの『お笑い総合企業』から『総合エンターテインメント企業』に成長していきたい」と今後の抱負を述べた。

ヨシモト∞(無限大)

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