サイバーエージェント(渋谷区道玄坂1)の子会社でモバイル広告事業などを手がけるシーエー・モバイル(桜ヶ丘町)はゲームソフト制作のスクウェア・エニックス(代々木3)と提携し、ゲームを活用した携帯電話向けサイトの共同運営に乗り出した。
2月20日にサービスを開始したのは、モバイル広告サイト「みんなdeクエスト」と、同懸賞サイト「懸賞deクエスト」。「みんなdeクエスト」は、登録後に毎日2回送信される携帯メールを受け取ると、メール本文のシナリオをもとにRPG(ロール・プレイング・ゲーム)に無料参加し、行動を選択しながら進むことができるもの。ゲームには400種類以上の敵キャラクターが登場、複数のユーザーとネットワークを介して参加することも可能で、「本格的なRPG」(シーエー・モバイル広報担当者)という。
「懸賞deクエスト」では、あらかじめ広告を掲載した携帯メールを受信後、ゲームに参加して敵を倒すと、抽選でリアル商品や電子商品が当たる新型のシステムを実装。懸賞で獲得した電子アイテムはモバイル広告サイト「みんなdeクエスト」のゲーム内で活用できるなど、両サイトの連動も図る。各サイトの対応機種は、ドコモ(FOMA QVGA対応端末)とau(WIN QVGA対応端末)。パケット通信料を除き利用はすべて無料。
具体的な広告枠の販売については「現時点で未定」(同前)だが、今後は送信メールやゲーム内にゲームを連動した広告枠を設けることで「消費者の目線に近い広告サイトを目指すという。両社は今回のサービス開始について「互いの強みを生かした『高品質な』サービスを提供することで、モバイルの広告、ゲーム市場の活性化を目指す」と共同声明を出している。