池尻・世田谷ものづくり学校(IID)内にある専門スクール「スクーリング・パッド」(世田谷区池尻2、TEL 03-3421-1011)に3月、俳優の永島敏行さんが学部長を務める「農業ビジネスデザイン学部」が新設される。
スクーリング・パッドは、イデーの創始者で飲食事業などを手がける流石創造集団(渋谷区神宮前1)などが共同出資し、2005年9月に開校した専門スクール。起業や独立、スキルアップなどを目指す受講者に、各業種の現場で活躍するプロが「実務」を教えるリキュラムが特徴で、これまでに「デザインコミュニケーション」「飲食事業」「映画ビジネス」にそれぞれ特化した3学部を開設してきた。
運営スタッフの一人、子安大輔さんによると、受講者は「大学生から50代まで年齢層は幅広い」という。仕事をしながら通うケースも多く、「卒業生の中にはすでに事業を立ち上げた人もいる」(同前)。人気の高い「デザイン」「レストラン」学部はそれぞれクラスを増設し2クラス体制で運営している。
新学部の農業ビジネスデザイン学部・学部長に就任する永島敏行さんは、俳優として活躍するかたわら、秋田県や千葉県内の街で地元民とともに米作りを続けるなど、10年以上前から農業に携わってきたという。同学部では、流通や生産、環境など農業全般のシステムへの理解を深めるため、講座ごとにゲストスピーカーを招待し、学部長の永島さんを交えながら講義やディスカッションを行う予定。
ゲストスピーカーとして参加するのは、生産者や流通関係者、テレビ番組「ザ鉄腕ダッシュ」で有名な「ダッシュ村」を企画した番組プロデューサーなど。講義では実際の生産現場に触れるフィールドワークも予定しているという。授業は全12回で、受講料は189,000円(合計)。3月25日より授業を開始し、日曜日の9時30分~12時30分に講義を行う。定員は1クラス=40人。2月より順次説明会を開催し、受講者を募る。(写真=「スクーリング・パッド」授業風景)