Q&Aサイト「OKWave」などを運営するオウケイウェイヴは2月5日、渋谷区道玄坂1丁目の本社事務所を恵比寿1丁目に移転する。
同社はサービス開始から8年目を迎えた昨年、サイト会員数60万人を突破。OKWaveは大手ポータルや企業の顧客サポート向けにもシステムやデータベースを提供し、国内最大級のQ&Aサイトとして知られる。本社移転は渋谷に事務所を構えて以来7年ぶり。事業拡大が主な要因という。
1999年7月の創業後、東京都町田市の本社を渋谷区内に移転したのは2000年2月。IT関連のベンチャー企業が渋谷エリア周辺に相次いで起業し、ネットベンチャーの一大集積地帯として知られるようになる渋谷「ビットバレー」ブームが巻き起こる最中の移転だった。
同社の兼元謙任社長は、愛知県立芸術大学を卒業後、京都、名古屋などの企業に勤務。上京後WEBデザインを一から学び、自身の経験を生かしQ&Aサイトを立ち上げた。上京生活の中で約2年間の「ホームレス」生活を送ったことはメディアでも取り上げられるなど有名な話。現在会社は資本金6億円を超え、従業員約50人を抱える企業に成長した(2006年6月現在)。
今回の事務所移転はこうした業務の拡大に伴うもの。同社によれば「移転にあたり特定の新規事業を立ち上げる予定はない」という。同じく渋谷に拠点を置いていたグループ会社の「OK LABEL」「オウケイノーツ」はともに恵比寿に移転する。
移転先の恵比寿1丁目エリアには、サンブリッジやオールアバウト、ネットプライスなどのIT関連企業が入居する「恵比寿ビジネスタワー」の存在も。新たな企業が加わることで、恵比寿周辺のネットベンチャーの動向が注目される。本社新住所は、渋谷区恵比寿1-19-15ウノサワ東急ビル5階。