東急電鉄(渋谷区南平台町)は1月30日より、同社各線の列車に遅れが生じた場合に自社ホームページ上で遅延証明書を発行するサービスを開始する。
列車が定刻通りに運行しなかった際に駅窓口などで配布してきた遅延証明書は、これまでラッシュ時などの混雑時に客が集中し「お待たせすることがあった」(同社)と同社。こうした混雑状況の改善を図るため、ネットでの発行に踏み切るという。
同様の試みについては昨年12月にJR東日本が発表しており、同じ1月30日にサービスを開始するとしている。証明書発行の手順はいずれも、自社ホームページ内の専用バナーをクリックし画面上で日時を選択後、表示された証明書をプリントアウトするというもの。
東急電鉄発行の証明書は、「X月X日、東急線は最大でX分程度遅れたことを証明します」(Xには数字が入る)などと書かれたもの。列車が遅れた具体的な時間帯については、始発から朝10時までのラッシュ時間を「始発~10時」、それ以降の時間を「10時以降」と記し、詳細な時間は表示しないという。遅れた時間は10分単位で記す。
対象となる路線は、東横線や田園都市線など東急全線で、5分以上の遅延が発生した場合。発行期間は遅延発生日から7日間(発生日を含む)。駅窓口での発行も引き続き行う。実際に電車に乗っていなかった人や証明書が別の目的に使われる可能性について同社は「駅で発行する証明書でも可能性は同様。お客様の使い方にお任せるしかない」としている。(写真=遅延証明書イメージ)