10月31日、神宮外苑絵画館前の広大な敷地で各国のデザイナー、企業が展示を繰り広げる複合デザインイベント「東京デザイナーズウィーク2006」が開幕した。主催は、NPO法人デザインアソシエーション。
今年で21年目を迎える「東京デザイナーズウィーク」は、昨年から会場を聖徳記念絵画館前に移し、同会場での開催は2回目となるもの。「LOVE」をメーンテーマに据えた今年は、国内外のデザイナーやクリエーターをはじめ、企業やショップ、学校など800以上の団体(人)が参加している。
メーン会場は主に、ロンドン発のインテリア見本市「100% Design」とデザインアソシエーションが共同制作する「100% Design Tokyo」(会場内特設テント)、コンテナエキシビション、屋外展示の「学生作品展」で構成される。「100% Design Tokyo」には10カ国以上の国から計150組(人)以上の企業・デザイナーが集まった。
会場を取り囲むように配置されたコンテナは、高さ約2.5メートル、長さは約3~12メートルの3種類で、全36台を設置した。企業コンテナには富士通や三洋電機、INAXなど20社が参加。最も長い40フィートコンテナ3台をU字型に組んだナイキジャパンのコンテナでは、歴代スニーカーをもとに、パーツを解体して作ったフィギュアやスニーカー自体をモチーフにした映像作品など、気鋭アーティストによる12作品を展示し、話題を集めている。
また、国内外クリエーターが参加したデザインコンテナ群では、ショッキングピンクのフラミンゴモチーフ100体で埋め尽くされたコンテナをはじめ、開店寿司カウンターを再現したもの、撮影スタジオ、ミニシアター風の空間など、参加者も楽しめるユニークな展示が目立った。会場中央で展開される学生展は、デザインに主張のある若者らしい作品が並び、緑の芝とポップな色調に足を止める人も多い。
会期中は、六本木に来春開業予定の複合都市「東京ミッドタウン」のプロモーション拠点となる特設テントでも、フォーラムやライブなどの関連イベントを開催。メーン会場のほかに、都内50以上の店舗でショップ・エキシビションも行われる。メーン会場の入場料は2,000円。11月5日まで(「100% Design Tokyo」の一般公開は同2日~)。