たばこと塩の博物館(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)は10月28日より、テキーラの歴史や製造工程などを追った企画展「ビバ・テキーラ!~メキシコの伝統と文化~」を開催する。会場は同館4階特別展示室。
日本では、サボテンやタコスなどで馴染みの深いメキシコのシンボルのひとつとして知られる「テキーラ」はメキシコ西部に位置し、今年7月には世界遺産にも登録されたハリスコ州テキーラ町をはじめ、限られた土地のみで栽培される「竜舌蘭(りゅうぜつらん)」を原料とする蒸留酒。世界的にも広く認知されるテキーラは一方で、スペインの征服を歴史的背景に持ち、現在も国によって決められた厳しい生産管理規定のもとで生産されているという一面もある。
同展では、テキーラ誕生の歴史や製造用具などを写真やビデオ、実物資料で紹介するほか、「カバジート」と呼ばれるテキーラ用のミニ・グラスなど約120点の資料を展示する。メキシコの現代芸術家が同展のために制作した絵画や陶芸作品も展示。入場料は一般=100円ほか。12月10日まで(月曜定休)。(写真=テキーラの原料を切り落とす「ヒマドール」と呼ばれる作業員©Artes de Mexico)