東京都の支援で各国の若手芸術家が交流を図る宿泊施設付きのアート拠点「TWS青山『クリエイター・イン・レジデンス』」(渋谷区神宮前5)が11月7日、正式にオープンする。
同施設は、国内外若手アーティストの育成を目的に都が運営するアート施設「トーキョーワンダーサイト(TWS)」3館目の新拠点。2001年12月、文京区本郷に最初の拠点をオープンしたTWSは、その後2005年7月にカフェ、ギャラリーを併設した2拠点目の「TWS渋谷」(渋谷区神南1)をオープン、若手アーティストによる展示やイベントなど、独自のアート企画を一般にも公開してきた。
新施設「クリエイター・イン・レジデンス」は、旧国連大学高等研究所(2004年4月、横浜市内に移転)の3階~5階スペースを活用。3階は、アーティストが制作活動を行うスタジオとオフィスが入居するほか、4階~5階には、約20人までが滞在できる宿泊部屋を整備した。延床面積は、3フロア計1,294平方メートル。
作品を一般公開するギャラリースペースは設けないが、3階スタジオではレジデンスの成果を発表する企画展・イベントを不定期で展開していくという。プレオープン企画は、スウェーデンのデザイングループ「FRONT」による作品展「スケッチ・ファニチャー」(10月31日~11月5日)ほか。