サッポロビール(渋谷区恵比寿4)は10月25日、JR恵比寿駅の旅客運用開始100周年を記念した特注パッケージの限定エビスビールを発売する。
同品は、旧日本麦酒(現サッポロビール)の目黒村三田醸造場(現住所は目黒区三田)で1890年(明治23年)に発売された老舗国産ビール。1901年、ビールの商品名から名付けられ醸造場前に開設された専用出荷駅「恵比寿停車場」は、1906年に旅客運用を開始、約20年後の1928年には醸造場と近隣の地名が「渋谷村伊達跡」改め「恵比寿通」へと名称を変えたことから、「恵比寿」という地名が生まれたエピソードがある。
記念ビールの商品名は、「街の名になったエビス。デザイン缶」(350ミリリットル、オープン価格)。「えびす様」のロゴマークが描かれた面の裏側には、開設当初の恵比寿停車場の写真が入り、駅の生誕にまつわるエピソードが記されている。同社では、東京、神奈川など都内近郊を中心に5,000箱(1箱=24本)の出荷を計画している。
恵比寿駅周辺では10月30日の100周年記念日に向けて、写真展や祭りなど、JR東日本企画(恵比寿南1)が手掛ける記念行事も開催予定。(写真=限定発売される「街の名になったエビス。デザイン缶」)