港区北青山で「白の1週間-One Week in White」と題し、紀ノ国屋跡地を含む約1,000坪の土地一面を白の砂利で埋め尽くすアート・パフォーマンスが展開されている。
青山通りに面したこの土地は、高級スーパー「紀ノ国屋」が閉店した2004年3月以降空き地となり、著名写真家、ブルース・ウェバーさんのミュージアムや家庭用ゲーム機「Xbox360」のプロモーション拠点、仏クロエのカフェなど、期間限定の特設拠点が次々と開設された。今年6月に開催されたサッカーW杯ドイツ大会では大会期間中、元サッカー日本代表の中田英寿選手自らがプロデュースした「ナカタドットネットカフェ」が注目を集めたことも記憶に新しい。
土地はダイショウ・ティーディーエー(港区南青山5)が取得済みで、2008年11月をめどに、地上16階・地下2階の商業施設を建設予定。地下フロアには現在南青山3に仮店舗を構える「紀ノ国屋」の入居が決まっている。設計は日本設計(新宿区)が担当し、内装やテナントに関する商業コンサルタントを、青山・フロムファーストビルなどのプロデュースで知られる浜野総合研究所(北青山3)が手掛ける。
今回のパフォーマンスは、今年11月に予定されているビル着工に先駆け、同研究所が企画したもの。全体に白い砂利を敷き詰め、中央にはステージ状の円形空間も出現。青山通りに面した看板には「この場所に新たな『伝説』が生まれようとしています。(中略)その開発の方向性を端的に示すパフォーマンスが『白の1週間』」などと記されている。9月15日には関係者を招き、ファッションデザイナーの菱沼良樹さんが監督するダンスパフォーマンスが開催されるほか、9月16日から3日間は一般にも開放される。