9月4日、「第3回 東京発日本ファッションウィーク」(JFW)が開幕、メーン会場を東京国際フォーラム(有楽町)に移した今回は、選考によって選ばれた若手デザイナーが「原宿クエストホール」(渋谷区神宮前1)で新作コレクションを披露している。
2日目となる同5日、「JUNYA TASHIRO」に次ぎ2番手で登場した「ILIAD(イリアド)」は、ハーフパンツのジャケットスタイルやベージュ、茶などのやさしい色使いで春らしいメンズファッションを披露。U字型になった2本のランウェイを取り囲むように設けられた客席には立ち見客も多く、次々と登場するミニマムなリアルクローズに見入っていた。
東京生まれ、イギリス育ちの野田源太郎さんがロンドンの有名校、セントラル・セント・マーティンズ美術大学を卒業後、2004年に立ち上げたイリアドは、同年より東京コレクションに参加。上質な素材を使ったジャケットスタイルを中心に、グラフィカルで詩的な世界をさらりと表現する服に定評があり、若手デザイナーの中でも注目を集めている。
今回、原宿でショーを行ったデザイナーはすべて、JFW初の試みである若手支援枠に応募、調整委員会の審査を通過し会場費無料の条件でショーに挑んだ。同会場にはほかに、「matohu(まとふ)」「ヒスイ」(ともに同6日)、「タイシノブクニ」(同7日)など、新人2組を含む8ブランドが参加。7日に行われる「POTTO(ポト)」のショーで閉幕する(JFW全体は同8日まで)。(写真=「ILIAD」2007年春夏コレクション)