渋谷マークシティ近くのミニシアター「シネマ・アンジェリカ」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-5459-0581)では7月1日より、国内外の若手映像作家による短編映画を中心に集めたフィルムマーケット「ANGELICA+MPJ Short Film Market 2006」を開催している。
同映画祭は、国内外の映画祭でグランプリなどの賞を獲得し、テレビ局や映画会社との共同制作事業も手掛ける映像ディレクター、小村幸司さんをはじめとした映画制作サイドが中心となり3年前に立ち上げたプロジェクト「MPJ Short film project 50」の一環として行われているもの。プロジェクトに賛同する新人・中堅作家がこれまでに制作した16作を含む計19作品を上映する。期間中は配給会社や制作プロダクションなど映画関係者を招き配給権の交渉も行うという。プロジェクトでは最終的にオリジナル脚本の短編映像50作品を制作、リリースまでの作業も自主的に手掛けることで制作側のロイヤルティを引き上げる「新たな収益構造」を見出すことを目的にしている。
主な上映作品は、将棋センターで重要な対局を引き受ける若者を佐藤隆太さんが演じた「イッテ!」(藤井徹監督)、カンヌ映画祭で新人監督賞を受賞した河瀬直美監督の打ち合わせ、シナリオのない意欲作「SHADOW~影」、吸血鬼の恋を描いたラブコメディー「恋人はバンパイア」(リム・デズリ監督)、環境汚染の進んだ地球でマイホーム建設にこだわる父親を杉本哲太さんが演じた「地球の魅力」(=写真、梶田征則監督)など。
同13日、22日は特別上映作品として、鎌田義孝監督ら3監督による作品を上映するほか、各作品の上映後ライブやトークイベントなども開催している。上映は1プログラムにつき2~3作品を集めた全6プログラムを巡回する形で行う。鑑賞料は1プログラム=1,500円ほか。