7月3日、今年の「東京国際ファンタスティック映画祭」の開催を中止すると、同祭実行委員会が発表した。
「東京ファンタ」の愛称で親しまれてきた同祭は毎年秋に開催され、1985年のスタート以来、渋谷パンテオンで開催されてきたが、同館のあった渋谷東急文化会館の閉館(2003年6月)に伴い、「あばよ&ありがとうパンテオン!~東京ファンタ 大同窓会~」が開催され、同年秋の19回から会場を新宿・ミラノ座に移していた。
ホラー、SF、ファンタジー、アドベンチャーなど様々なジャンルの映画を対象とした同祭では、オールナイト企画も毎年盛り上がりを見せ、2002年には全日オールナイト化された。第1回となった1985年には、「エルム街の悪夢」(ウェス・クレイブン監督)、「最後の戦い」(リュック・ベッソン監督)、「デッドゾーン」(デヴィッド・クローネンバーグ監督)、「クリープショー」(ジョージ・A・ロメロ監督)などが上映されている。
再開は未定だが、同祭チーフプロデューサーのいとうせいこうさんはサイトで、「休止になることが、そのまま終わりになることだとは考えていない」とコメントしている。(写真=渋谷パンテオンのあった東急文化会館)