ブックファースト渋谷店(宇田川町、TEL 03-3770-1023)では6月17日、写真家で作家の藤原新也さん書き下ろしによる新作「渋谷」(東京書籍刊)の出版記念サイン会が開催される。
処女作の「印度放浪」(1972年)をはじめ、「西蔵(チベット)放浪」(1977年)、毎日芸術賞受賞を受賞した「全東洋街道」(1981年)など旅を巡る放浪記や、「東京漂流」(1983年)、「Memento-Mori 死を思え」(1983年)などの代表作で知られる藤原さんは、写真家や画家としても活躍する著名作家。
新刊は、「少女と母をめぐる三つの物語」として書き下ろされたノンフィクション。フリーペーパー「メトロミニッツ」で連載中のエッセイ「撮りながら話そう」(2006年、第43号)の中で藤原さんは、「この渋谷というタイトルはずっと前から僕の中にあった。それは単に渋谷というのではなく、渋谷的なるものという意味が込められている。またこの10年自分自身が渋谷に住み、その街の風景となじんできたこともこのタイトルが生まれたゆえんだ」とコメント。藤原さんによると、連載の初回に書かれた「少女のドキュメント」や、「元コギャルだった25歳の女性」を追った記事も本の「下地」になっているという。
サイン会は、ブックファースト渋谷店で同書購入者のうち、整理券を希望する先着100人を対象に行われる。場所は同店地下1階の特設スペースで、開始時間は15時。(写真=「渋谷」表紙)