吉田拓郎さんの名曲「ペニーレーンでバーボン」でも知られる原宿のバー「ペニーレーン」(神宮前6、TEL 03-3406-5552)が5月5日、再オープンした。場所は、表参道沿いのカフェ「モントーク」横の路地を入った通り沿い。フォークミュージックが盛んだった1973年に、フォーライフミュージックエンタテインメント社長の後藤由多加さん(旧「ユイ音楽工房」社長)が飲食店事業の一環として立ち上げた「ペニーレーン」は、吉田拓郎さんや南こうせつさんなど、当時人気を集めていたフォークシンガーをはじめファッション関係者やアーティストなどの若者が頻繁に訪れる「伝説のバー」として知られていた。バーは、客層などの変化に伴い1990年に閉店したが、「ペニーレーン」に比べ「大人が楽しめるバー」として1975年にオープンした系列店の「ライムライト」は営業を続けていたため、同店をリニューアルする形で今回、新「ペニーレーン」を復活させたもの。壁や階段に使われるレンガは「ライムライト」の内装を踏襲し「落ち着いた雰囲気」を残したのが特徴で、2階にあったバーカウンターを1階のエントランス部分に移し立ち飲み式のバーにしたほか、2階にはステージを新設しライブイベントにも対応する。5月27日には、開店後初のライブイベントとして、小室等さん率いるフォークグループ「六文銭」でボーカルを務めた歌手の四角佳子さんがライブを行う。フードメニューは、「日替わりパスタ」「豚の生姜焼き」(各900円)などのランチメニューに加え、夜は250gのハンバーグとサラダ、ライスをセットにした「ハンバーグセット」(1,575円)や「オムライス」(1,260円)などを提供。ドリンクの価格はビール=630円ほか。客単価は約2,000円。店舗面積は約30坪、客席数は約30席(ライブ時は最大約50人を収容)。営業時間は12時~16時(ランチ)、18時~24時(バー、ディナー)で、月曜定休(ライブ時を除く)。なお、旧「ペニーレーン」の場所には現在、運営元のペニーレーン産業(神宮前6)が手掛ける別業態店として「原宿餃子楼」が出店している。