三井不動産(中央区)は3月9日、北青山2の旧ハザマビル跡地で開発を進めている新築ビル計画「北青山プロジェクト(仮称)」を着工した。プロジェクトは、神宮外苑に隣接する約2,000坪の土地に、地下3階~地上25階、延床面積=47,396.54平米の大型複合ビルを建設するもので、同社は、清水建設、伊藤忠商事と共同で立ち上げたSPC(特別目的会社)からアセットマネジメント業務とプロジェクトマネジメント業務を受託する形で、事業全体の管理・運営を手掛ける。ビルには、中央区から本社を移転する日本オラクルなどのオフィスをはじめ、店舗・ショールームが入居する予定。また、佐藤尚巳建築研究所がデザイン監修を務める建物は、ガラスや石、金属を用いる特徴的なフォルムの高層部に加え、エントランスは、劇場で舞台と客席を区切る際に使われる「プロセニアムアーチ」を取り入れたデザインが特徴で、屋上・壁面を緑化するほか、断熱効果の高いガラスや地域冷暖房システムを取り入れるなど、環境対策にも配慮する。竣工は、2008年7月末を予定。(写真=外観イメージ)
三井不動産