2月11日にオープンする大型複合施設「表参道ヒルズ」が同2日、報道関係者らに向けて先行公開された。オープニングセレモニーには、同施設を設計した安藤忠雄さんや小泉首相らが参加し、表参道の新たな顔となる同施設の門出を祝った。セレモニーでは、古代日本を思わせる幻想的な演出の中、1985年に発足した雅楽演奏グループ「怜楽舍(れいがくしゃ)」のメンバー14人が即興演奏(写真)を行った。表参道の坂とほぼ同じ勾配の「スパイラルスロープ」や吹き抜けが特徴の本館には、劇場レベルの音響・照明施設を完備し、イベントやショーの需要にも応える。また、17時30分からは、外壁ファサードに組み込んだ長さ250メートルに渡るLEDウォール(ブライトアップウォール)の点灯式が行われ、アーティストのジュリアン・オピーさんが「歩く人」をモチーフに手掛けたオープニングアートワークも披露された。「表参道ヒルズ」は、西館、本館、同潤館の3つの建物から成る商業施設と住宅、駐車場などで構成される複合施設で、商業施設には新業態や旗艦店を多く含む約90店舗が出店する。総工費は189億円で、初年度の売り上げは約150億円を見込む。
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