映画配給などを手掛けるレントラックジャパン(恵比寿4)の子会社、キュー・アックスは2006年1月28日、円山町1に新築中の自社ビル「Q-AXビル」に映画館「Q-AXシネマ」を開業する。場所は「club asia」隣。同ビルは、地下1階~地上4階の5階建てで、同社直営のスクリーンは、地下1階(=264席)、2階(=172席)の2スクリーン。地下1階の劇場では、劇場用音響・映像の品質規格であるTHXシステムを、渋谷地区で初めて導入するほか、アーウィン社(スペイン)の座席を導入し、座席幅=55センチ、前後幅=110センチ(地下1階)、105センチ(2階)を実現する「ゆとり」が特徴。両劇場のエントランスを兼ねた1階のカフェスタイルの飲食店は、黒崎輝男さん(イデー会長/ファウンダー)が代表を務める流石創造集団(神宮前1)が業態開発・プロデュースを手掛けるほか、運営を受託する。また、3階には、桜丘町のミニシアター「ユーロスペース」が移転オープンし2スクリーンを、4階には、著作権関係で知られる弁護士の内藤篤さんが名画座スタイルの劇場「シネマヴェーラ渋谷」(1スクリーン)を、それぞれオープンする。「Q-AXシネマ」では、渋谷ハチ公前交差点の一角に今秋リニューアルオープンした商業施設「Likes.(ライクス)」1階の「Likes. KIOSQUE」で上映作品の前売鑑賞券や当日指定券を販売するほか、12月下旬からは、同ビル壁面(2~3階)のルーバー回転式の広告スペースを使い、ハチ公前交差点の歩行者に向けて上映作品のプロモーションを行う予定。「Q-AXシネマ」のオープニングは、手塚眞さん監督の「ブラックキス」、内村光良さん監督の「ピーナッツ」、ドキュメンタリー「マイ・アーキテクト」、塚本高史さん、窪塚俊介さんら主演の「TAKI183」の4作品。(写真=同ビル外観イメージ)