たばこと塩の博物館(TEL 03-3476-2041)では3月5日より、企画展「時代を映す街角のアート~日本のたばこポスター 1901-2000~」を開催する。1904(明治37)年にたばこ専売制が施行され、たばこポスターは一時期街角から姿を消したが、1930年代には、商品としてのたばこデザインの見直しが行われ、戦前の商業美術の発展を支えた杉浦非水らによりデザインされたポスターが登場した。また1960年代の高度成長期には、「今日も元気だ たばこがうまい!」などの名コピーも生まれ、多くのポスターが制作される。当時のポスターには、日本のグラフィックデザイン界の先駆けとなった河野鷹思やそれに続く和田誠らのイラスト、樋口忠男、秋山庄太郎ら気鋭の写真家が撮影した若手女優たちの写真などが採用された。同展では、描かれた時代やその作家たちに焦点をあて、20世紀の日本のたばこポスター70点を展示する。また、同展開催を記念して和田誠氏の講演会「“地にはピース”の時代」を開催する。“地にはピース”は、1961年7月から1964年3月まで、月に1度、数種類の週刊誌に掲載された和田氏イラストの「ピース」広告シリーズを一冊にまとめた本のタイトル。入館料は一般・大学生100円。4月17日まで。(写真は杉浦非水デザインのポスター)たばこと塩の博物館