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アルバルク東京、三河に競り勝つ 福澤選手はシュート100%決め16得点

試合終盤の要所で3ポイントシュートを沈めた福澤晃平選手(中央)

試合終盤の要所で3ポイントシュートを沈めた福澤晃平選手(中央)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が4月16日、国立代々木競技場第一体育館(渋谷区神南2)でシーホース三河(以下、三河)と戦い73‐67で競り勝った。

ゴール下で得点を重ねたスティーブ・ザック選手

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 福澤晃平選手やスティーブ・ザック選手の名前を挙げて「ベンチから出場した選手の活躍が勝ちにつながった」と話したデイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)。試合立ち上がりはシュートを決めきれずビハインドを負う中、「デザインしたプレーの中で、インサイドが成功した」(アドマイティスHC)とザック選手がゴール下で得点を重ねる。15‐14で迎えた第2クオーター(Q)には、福澤選手が3ポイント(P)シュートを沈め三河のゾーンディフェンスを「攻略」。レオナルド・メインデル選手は身長差を突いたゴール下などで得点を引っ張った。

 33‐36と逆転を許して迎えた後半はロースコアの展開となる中、「シュート能力が高い」(アドマイティスHC)選手が多い三河に対してザック・バランスキー選手が簡単にシュートを打たせないなど堅守を見せ44‐46で最終Qに突入する。一進一退の攻防が続く中、「ちょっと形は違ったが打って良いと言われていたし、個人的にも調子が良く、しっかりスクリーンが引っかかれば打てるディフェンスではあったので『積極的に狙っていこう』と迷いなく打ち切れた」と残り約1分20秒で福澤選手が得意の3Pシュートを沈め勝利を引き寄せた。

 終盤にファウルを受けて負傷退場したザック選手に変わり福澤選手がフリースローを打つ場面があったが、「フリースローの確率も練習から計算しているし、今日はタッチも良かったので必ず決めてくれる」と起用したアドマイティスHCの期待に応えて確実に沈めた。この日は4本の3Pシュート、フリースロー4本を100%の確率で沈め16得点を挙げた。

 福澤選手3月の天皇杯決勝でミスを犯し、以降のリーグ戦で出場機会に恵まれない試合もあった。「自分の実力不足で、あのような舞台で取り返しがつかないミスをしてしまった。チームにも信頼して出してくれたコーチ陣にも申し訳なく、動画を見てしんどくなる時期もあった。忘れちゃいけないし取り返すことはできないと思うが、そこで練習や努力をしなくなったら時間がもったいないしあのミスが無駄のようになってしまう。前を向いてBリーグの優勝を取りに行くことしかできないので、切り替えるしかない」と取り組んできた。

 3Pシュートについては、今月上旬の千葉ジェッツ戦で「(福澤選手が打つ)セットを作ってくれた時に打たなくて、『なんで打たないんだ』とコーチにもチームメートにも言われた。その反応でシューティングガードで出た時の自分の仕事は打って決めることだと明確になったので、シューティング練習の数は結構増やして自信を持って打てるようにした」と言い、「練習で自信がないと終盤で打ってないと思う。勝利の過程の一つではあったと思うので、貢献できたのなら練習やってきて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 レギュラーシーズンは残り7試合となったが、アドマイティスHCはこの日15回にのぼったターンオーバーについて「いかに減らしてシュートで終わるかが一つの課題。シーズンは長く疲れもたまっている。選手の気持ちも分かるが終盤なので踏ん張りどころ」と指摘したほか、「選手のローテーションもうまく使っていきたい。ベンチから出る選手はしっかりとインパクトを与えてほしい」と期待を込める。

 途中出場が多い福澤選手は「いつも一緒にワークアウトしている」岡本飛竜選手や菊地祥平選手、平岩玄選手と「よく話しているが、プレータイムが少ない選手が全力でやらなくなったらチームとして終わり。今日は僕だったが、メインでプレータイムをもらっている選手がダメだった時に誰かしらにローテーションが回って来た時に誰かがステップアップすれば、チームとして厚みが出ると思う。普段20~30分出ている選手が休めてチャンピオンシップに良い形で入れると思う」と話した。

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