
携帯電話を見ながらではなく音を聞きながら食事することを推進する「音飯プロジェクト」の企画が3月13日から、渋谷区内の飲食店17店で展開されている。
味の素(中央区)が、食事シーンでスマートフォンを利用することで「おいしさや味わいを感じづらくしているのではないか」と考え、プロジェクトを始動。昨年11月、独り暮らしの20~50代の計500人に「スマホ見ながら飯」に関する調査を実施したところ、10~20代の8割近くが「スマホ見ながら飯」をしていると回答。うち5割弱が「味わって食事ができていない」と感じているという結果が出たという。加えて、約3割いた「音飯」経験者のうち約7割が「食事に集中している」「味わいを感じている」と答えたことから、食事への集中と「味わう意識」を高めるアクションとして「音飯」を提案する。
今回は「若者が集まる」渋谷で、「音飯」を体験できる場を提供する。音は、在京ラジオ局5局が、プロジェクトのために参加店舗でしか聞けないオリジナル番組・ポッドキャストエピソードを制作。TBSラジオは、お笑いコンビ「きしたかの」のラジオ番組「きしたかののブタピエロ」で、リスナーから募った「思い出のご飯」についてトーク。J-WAVEは、曜日別でお笑い芸人がパーソナリティーを務める「GURU GURU!」から、お笑いコンビ「ティモンディ」前田裕太さんの番組を用意。前田さんがイタリアンレストランでアルバイトをしていた経験から、パスタやトマトソースなどに関するうんちくを披露する。
参加店舗は、カフェ「JINNNAN CAFE」、夫婦で営むワインビストロ「アンフォラ」、スパイスカレー&ビリヤニ専門店「カレーショップ初恋」、宮崎発祥の辛麺店「辛麺華火」、ライスバーガー専門店「おこめどき」、米シアトル発バーガーショップ「Lil Woody’s Burgers &Shakes」、混ぜそば専門店「まぜそば七」など、17店。各店には、同プロジェクトのPOPを用意し、来店客は掲出するQRコードを読み込むことで番組が聞ける。1店舗で聞けるのは1番組のみ。イヤホンなどの機器は要持参。
営業時間は店舗により異なる。今月31日まで。