タワーレコード渋谷店（渋谷区神南1）が3月10日、宇田川町から現在の場所に移転して30周年を迎える。

30周年記念ポスター＝タワーレコード渋谷店、移転30周年

　1981（昭和56）年に宇田川町の東急ハンズ（当時）そばにオープンしたタワーレコード渋谷店は、アメリカのレコードを直接販売し、安価な輸入盤CDや店舗でのプロモーション展開などが人気を集め、宇田川町がレコード店の集積地となるきっかけにもなった。「マルイ」などが並ぶ神宮通り沿いにあった西武百貨店の子ども専門商業施設「キッズファーム・パオ」（1994年閉店）跡のビルに、1995（平成7）年3月10日に移転。地上8階・地下3階のビルに、総面積1550坪の売り場を展開し、在庫80万枚を抱えるCDショップは「世界最大級」となる。

　今年は移転30周年を記念し、渋谷店独自の取り組みを展開する。第1弾は同日から、7階にアジア専門のコーナーを特設。中国やタイ、インドネシアなどのメジャーやインディーズの在庫約1000枚を取りそろえる。コーナーには、中国のシンガー・ソングライター李志（りーじー）さんの手形も展示する。

　4月26日からはイベント「塔音渋谷『香港音市』（たわーれこーどしぶや・ほんこんおといち）」を開催し、香港アーティストのフィジカル作品を、CDを中心に展開。5階イベントスペースではシンガー・ソングライター、ケンディ・スウェンさんのキックオフ無料ライブも行う。

　30周年限定グッズは1階で販売。オリジナルキャラクターのガチャ（500円）やアクリルキーホルダー（800円）、同店の外観のイラストをプリントしたアクリルスタンド（1,100円）などを取りそろえ、今後、ラインアップを拡大していく。同店での購入客全員に、先着で限定ポストカードも進呈する（2階「TOWER RECORDS CAFE」「TOWER SPACE SHIBUYA」の会計は対象外）。

　8階でクラシック商品1万円以上の購入客には、「TOWER CLASSICAL SHIBUYA」のロゴが入ったLP収納トートバッグを先着で進呈。6階「TOWER VINYL SHIBUYA」では30周年を記念し、中古レコード廃盤セールを展開。第1弾として、1990年代～2000年代のJ-POPや、帯付きも含むロックの国内盤を取りそろえる。

　営業時間は11時～22時。