
瓶に入ったコカ・コーラ「瓶コーク」と渋谷駅近くの飲食店街「渋谷横丁」(RAYARD MIYASHITA PARK内、渋谷区神宮前6)がコラボレーションした「瓶コーク横丁」が2月17日、オープンした。
外食チャネルを活用しながら次世代ユーザーの獲得を図るコカ・コーラのブランディングの一環。コロナ禍で影響を受けた外食産業だが、昨年はコロナ禍前の2019年売上の約95%まで回復すると予測されている(富士経済の外食業マーケティング便覧2024データより)。コカ・コーラの調査によると、初めてコカ・コーラを飲む機会の1位は外食であることから、ブランドを成長させていくために「次世代ユーザーの入り口」と捉えられる外食チャネルの拡大を重要視する。
ブランドの資産の中で若年層に新鮮さや魅力を感じてもらえる可能性が高い商品として、昨今の若年層の流行の一つである「レトロ」文脈から、今年発売110年を迎える瓶コークに焦点を当てた。20代前半をメインターゲットに据え、実際に体験してもらう人数に限りがある中で「どう話題化させるか」を考えた際の発信地として、渋谷を選んだ。渋谷横丁の利用客の半数以上が20代で、そのうち3割が20代前半だという。
瓶コークは、同イベント開催と同時に命名。一般名称である「コーラ」は、他ブランドの商品を含めたコーラ飲料を指す言葉で、コカ・コーラは、これまでの広告などでも「唯一無二のもの」という思いを込めて自社の商品は「コカ・コーラ」または「コーク」と呼んでいる。それに倣い、瓶に入ったコカ・コーラも「瓶コーク」と名付けた。
会期中、横丁のエントランスや店内には赤い「瓶コーク横丁」ののれんやのぼり、ちょうちんなどを装飾。屋外の飲食スペースには赤いテーブルを置くほか、赤いクロスを採用。瓶を運ぶプラスチック搬送用箱(通称P箱)を椅子に使うなど、コーポレートカラーの赤で世界観を演出する。エントランスには商品の製造・販売を担当するボトラーズ社が把握している、公式のものでは日本で現存する唯一の「瓶コーク」自販機(1本300円)も設置する。
会期中は、横丁内の全店舗で、瓶コーク、カロリーゼロの「瓶コークゼロ」(各549円)を提供。若年層にはあえて酒を飲まない選択をする人などもいることから、オリジナルドリンクとして、ウイスキーを使いカラフルチェリーを飾るハイボール「ハイカラコーク」(769円)や、コカ・コーラを牛乳で割りメイプルシロップでカラメルテイストを演出する「シロコーク」(659円)など、オリジナルドリンク5種類も用意する。
営業時間は11時~翌5時(日曜は23時まで)。3月2日まで(瓶コーク自販機は常設)。