謎解き専門アパレルブランド「トキキル」と渋谷区立神南小学校の児童が作った「暗号」Tシャツが2月11日、北谷公園(渋谷区神南1)で販売される。
渋谷パルコにも近く、渋谷の中心市街地の中にある同校では、5年生の総合の授業のテーマに「観光」を掲げ、渋谷の魅力を伝えることを目的に例年、作品などを制作。2024年度は、クラスに「謎解き係」がいるなど、謎解きが好きな児童が多かったこともあり、担当教員が同ブランドに声をかけ、コラボレーションが実現。5年生92人全員が参加し、「誰でも楽しめて、ひらめいたときの爽快感から思い出が生まれる」との視点から、謎解きを使い渋谷の魅力を伝える「暗号服」を制作した。
代表の長島くるみさんが2022年に立ち上げたトキキルは、「解けないと買えない」をコンセプトに、実店舗は持たずポップアップショップとオンラインでアパレル商品を販売。全ての商品に暗号が隠され、謎を解き明かすことで服が購入できる仕組み。授業では、トキキルのスタッフが講師となり、謎解きの楽しさや、「ひらめきのある」謎の作り方、難易度の調整方法やデザイン、上手なヒントの出し方などを、全4回にわたり説明した。
生徒たちは、説明を受けながら、個人やグループで計35個の「謎解き」を作成。各クラス1点、計3点の商品化を決定し、デザイナーや漫画家、謎作家、縫製工場などと連携しながら、商品を完成させた。各クラスのテーマは、「渋谷の名所を謎にする」「広い地球の中で渋谷に注目してほしい」「渋谷の多様性とカラフルさを伝えたい」。
完成した商品は校内イベントで先行販売。一般向けのイベントとして同日、北谷公園の販売スペースで、児童たちも出題・解説を体験しながら販売する。今後、トキキルのポップアップ店でも販売する予定。
販売時間は11時~14時。